もう交通事故は起こさない
あれは20年前の冬の寒い日でした。私は当時付き合っていた彼女を迎えに行きました。朝4時頃の時間でとても強い雨が降っていました。彼女と合流して、車に乗せ、私は自宅に向かいました。交通事故は起こした事はなかったですし、遭遇した事もありませんでした。自分自身とは無縁だと考えていました。
高速道路での交通事故
私は彼女を乗せて高速道路を走っていました。大雨でしたが、早朝だった事もあり他に車もあまりいなくてスピードをかなり出していました。ちなみに首都高です。そんな中カーブに差し掛かりました。けれどもスピードをほとんど緩めずカーブを曲がろうとしました。40Km制限のカーブを80Kmを超えたまま曲がろうとしていたと思います。その時、ハンドルを取られてしまいハンドルを曲げることが出来なくなったのです。こんな事は初めての経験でしたので、とても焦りました。ただ、焦ると同時になぜか頭は冴えていました。ここで一気にブレーキをかけたら車はスピンしてしまうだろうと瞬時に判断しました。私はブレーキを少しかけて、また緩め、またブレーキをかけることにしました。その結果スピードは少し落ちていき、緩やかになった状態で道路の横の壁にぶつかりました。1回ぶつかり、しかしまだ完全に車は止まらずそのまま反対の壁にぶつかりました。そこで車は止まってくれました。
車は止まりましたが、ここは高速道路の上です。後ろからトラックでも来たら大変な事になります。私は携帯を片手に持ち、すぐに車を降りようとしました。しかし助手席の彼女を見ると放心状態でした。彼女に「とりあえず降りるよ」と声を掛け、2人で脱出したのです。そして、すぐに警察に電話をしました。不幸中の幸いとはこのことで早朝だった為後ろから車が来る事もなく、警察が来てレッカー車も来ました。レッカー私たちは事故でボロボロになった車にもう一度乗り、その車をレッカー車に乗せてもらいその場を離れる事が出来ました。幸い大きな怪我もなく車の修理費用くらいの実害で済みました。
車を運転するということ
あれから20年、年号は「平成」から「令和」に変わりました。交通事故による被害報道も多くなったと考えています。もしあの時、他の車を巻き込んで誰かを怪我させてしまっていたらと考えると恐ろしくなります。罰金や罰則もかなり厳罰化されています。誰かに怪我をさせていたら刑務所に入っていたかもしれません。私はとんでもないことをしていた事に気づきました。車を運転するという事は命に大きく関わる事です。スピードを守るといった交通ルールを厳守する事はもちろんですが、細心の注意を払っておかなければなりません。私はあの時の事故から心を改め、車を安全に運転しています。あれから一度も事故を起こしていないので免許はゴールドになり、今でもゴールドを保っています。高速道路を走る事は今でも怖いですが、これからも安全運転を続けていきたいと考えています。