お弁当の橋亭

美容師を辞めて会社員に

履歴書とペン

毎日のシャンプーで「手」が限界に

高校を卒業してから都内にある美容の専門学校に進みました。人と話す事が好きで、ファッションや様々なヘスタイルに興味があったからです。出席に厳しい学校でしたが、2年間、無遅刻無欠席で終えることができ、無事に卒業することができました。その後、渋谷や新宿など都内を中心に10店舗程ある美容室に就職する事となりました。
池袋のサロンで働く事になった私は毎日朝早く起き、深夜に帰るという生活を強いられる事になりました。"美容師あるある"だと思いますが、それにしても過酷でした。給料は手取りで15万円に満たず、その上休みもプライベートもほとんどなく、苦しかったです。美容師が最初厳しい事は分かっていたので、苦しいとはいえ、生活の時間帯やお金の面で辛くて辞めるとまではなりませんでした。しかし私にはほとんど予想してなかった苦難が待ち受けていました。
どこの美容室も同じだと思いますが、見習いのアシスタントは、お客様のカットやカラーを担当する事はまずありません。しかし、シャンプーは担当させてもらえます。と言いますか、最初はシャンプーばかりです。多い日は1日20人位シャンプーする時もありました。アシスタントとして入社してから6ヶ月位するとwq私の手はボロボロになっていました。皮膚が薄くなり出血もちらほらしていたので、さすがに限界でした。サロンの店長に相談しましたが、続けていくのは難しいと感じました。シャンプーやトリートメント剤、カラー剤など薬品を毎日扱う事に、手が悲鳴をあげていました。こういった理由で私は美容師を辞めました。

不動産会社へ転職

生涯美容師として働くつもりだったので、次何するかはすぐには決まりませんでした。ただ、私と同じ様な理由で美容師を断念してしまう人も多く、ネットで同じ境遇の人のブログを見たりしていました。美容の免許を活かしてヘッドスパで働く人もいましたし、私も折角取得したのだから何かこの免許やスキルを活かせる仕事がいいなと最初は思っていました。ですが、ヘッドスパにしてもシャンプーなども多いですしまた同じ事の繰り返しと思い、心機一転全く違う業界へ行こうと思いました。
そして私は不動産の営業として第二の社会人人生をスタートする事になったのです。人と話す事が好きでしたし、お客様の喜んだ姿を見ると私自身とてもやりがいを感じるので、今はとても楽しく日々を過ごせています。丁度火曜日が休みの為、美容師で働いていた時と同じ休みの日です。周りで美容師として活躍してる人も多くいますが、私は不動産で活躍出来る様に日々奮闘しています。